尾鷲市議会は来週10日から一般質問の論戦が始まる。加藤千速市長が所信表明にあわせて次期市長選挙への立候補を表明したことで、選挙をにらんだ議論が行われることになる。
選挙ではサービス合戦にならないよう、有権者もサービスの多寡で一票を投じることのないよう気をつけたい。財政が厳しい中でやりがちなのが報酬減額や退職金ゼロ。満額には批判があってカットは致し方ないにせよ〝適正水準〟があるはずだ。市長の報酬減は副市長や教育長の報酬にも影響する。減らすことが完全によいことだとは思えない。そして極端な話し、報酬なし・退職金ゼロでなければ当選しないのなら、市長の成り手がいなくなる。
もう一つは、お金や商品券の配布。他の自治体で「5万円配る」との公約を挙げた候補が当選。実現できずに話題となった。税金を使った買収との批判もあった。一丁目一番地の公約が達成できなければその後は何をやっても批判を受けかねない。
資金がない中で、取り組めることは限られているが、4年間で何をするのか、変えるのか、4年後にはどうなっているのか。しっかりした政策を打ち出してもらいたい。
(M)