新型コロナウイルス感染症のせいで、外出もはばかられるし、寒いということもあり、家で過ごす時間が増えた。イベントが中止になって日曜日や祝日の取材がなくなったのも大きい。家にいる時間のいくらかは読書をしている。
10年前に比べると、明らかに集中力が落ちた。昔は2~3日でハードカバーを読み切っていたが、目が痛くなったり、眠くなったりで今では1週間から10日かかる。それでも、時間が取れるため、年明けから何冊か読んだ。他の人にすすめられそうな本は、図書館に差し上げることにしている。
尾鷲市立図書館では今年も寿文庫運動を展開中。厄年や還暦、喜寿など祝い年の方に、厄払いなどで使う費用を寄付してもらい、図書購入に役立てる取り組み。昨年は104人から50万円余の寄付があり、約100冊を購入したという。去年の寄付額は予算の約2割に上った。
図書館は地域の知の集積場所ともいえる。自分が読み終えた本も、他の人が読んで考えを巡らすヒントになることもある。全ての本を受け取ってもらえるわけではないが、図書の寄贈も地域貢献になる。本がたくさんあるという人は、検討してみてはどうか。
(M)