宝くじを買って、高額賞金が当たったら何につかおうか、と考える時間が一番楽しい、という話をよく聞く。実際は当たらないことが多い。日本の宝くじは、売り上げに対する賞金の割合が小さいらしい。「自治体に寄付をするつもり」で買うのがいい、という記事をネットで読んだ。
自治体への寄付と聞くと、ふるさと納税が思い浮かぶ。尾鷲市は本年度、好調で約3億8000万円の申し込みがあったという。返礼品などもろもろを考えると実際の実入りは1億2000万円ほどだろう。寄付者の意向もあるし、財政難の中、決まっているかもしれないが、少し使い道を考えてみた。
まずはプレミアム付き商品券の発行。20%プレミアムで1億円出せば6億円の消費喚起ができる。コロナで地域の疲弊が著しくなっている。維持、立て直しのために役立てればどうか。このほか以前に書いたが、奨学金の上積みなども考えられる。
三重県は当初予算に関し、県民から施策の提案を受ける「みんつく予算」という取り組みをしている。それにならって、ふるさと納税の上振れ分だけでも使途を募ってみてはどうか。思いもよらない提案があるかもしれない。
(M)