漫画、小説、写真、論文…。海賊版と知りながら行うダウンロードが来年1月1日から違法となる。
6月5日に成立した著作権法の一部改正で、侵害コンテンツのダウンロード違法化の施行に伴うもの。映像や音楽についてはすでに違法化・刑事罰化されているが、今回の改正で全ての著作物に拡大。一定の要件下での私的使用目的でも違法となり、場合によっては2年以下の懲役または200万円以下の罰金などの対象にもなる。
定額で使い放題のサービスの普及で、さまざまなコンテンツがスマートフォンやタブレットで楽しめるようになったが、一方で、権利者の許可なく違法にアップロードされた侵害コンテンツが横行。制作者や制作会社に正当な利益が還元されなくなり、新たな創作も困難となることから、制作者の保護やコンテンツ産業の振興、文化の発展を図るのが目的。
正規の配信サイトには「ABJマーク」や「エルマーク」が掲載されているとのこと。海賊版サイトは、著作権侵害だけではなく、ウイルスに感染したり、ウイルス駆除代金を請求されるなどの事例もあるとか。くれぐれも正規の配信サイトを経由することが重要になる。
(J)