尾鷲で長期インターンシップをしている慶應大学の日向風花さん。取材時に地域活性化にからめて尾鷲の印象を聞くと「活性化の必要がない。元気に暮らせていると思う」との返事があった。「コンパクトシティで、生活に必要なものが全てそろっている」という。
いわゆる旧町内と呼ばれるまちなか限定で、若者の一人暮らしであるということもあるが、住民にとって考えさせられる発言ではないか。では、本当に足りないものは何か。「課題をビジネスとしていかに解決していくかが問題」と思いを語っていた。
先日、四日市大学の岩崎恭典学長の話題を取り上げた。「(大金にはならないが)小金になる」という部分と、ビジネスとして解決、という言葉は同じもの、と受け取った。
「活性化とは何か」ということ自体も問い直す必要があるのでないか。人口増、税収増で、往時のにぎわいをもう一度とも思う。一方、社会が持続可能ならばそれでいいという観点もありうる。
目指すところが違えば、対応(政策)も異なる。ちょうど、総合計画を策定中。10年後どんな地域社会を目指すのか。新しい時代にあった位置付けをしないといけない。
(M)