• 本日の新聞広告
  • 求人広告(4月25日掲載分)
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

不連続線「さよなら煙突」

 尾鷲三田火力発電所の設備の撤去は順調に進んでいて、煙突の姿がとうとう見えなくなった。尾鷲のランドマークだった煙突を惜しむ声をよく聞き、せめて多くの人に最後の姿を見ておいてほしかったが、今年は新型コロナウイルス感染症で見学の機会も限られた。コロナに関しては人を責てはいけないと思っているが、ウイルス自体に文句の一つも言いたくなる。
 
 ある飲食店の経営者は、煙突へ手を合わせることを日課としていたという。「火力発電所のおかげでやってこれた。ありがとうという気持ち」と笑っていた。
 
 「小さい頃から火力発電所の煙突を見て育った。なんとか残せないのか」と語っていたのは矢浜の20代。バンジージャンプ台にして残そうとアイデアを出したのは尾鷲高校生で、老若男女に親しまれていたことがよく分かる。
 
 「火力発電所のおかげで町は栄えたが、その間に次の活性化を考えておかなければならなかった」と悔やんでいたのは販売業の男性。「自分の代は良いが、後を継ぐ息子に苦労をかける」とも。
 
 何もなくなった空に手を合わせて、今後の尾鷲はどうなるのか、活性化していくためには何をするべきなのかと考えている。
 
(R)

      不連続線

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ