16歳以上の住民7628人に、町が備蓄しているマスクを1人当たり10枚配布した大紀町、子ども1人に10枚を配布した紀北町。一方で、今後の感染発生時の備えとしては必ずしも十分でないとして配布しない方針を打ち出している熊野市。自治体によって対応はさまざまである。
1回きりで捨ててしまうことが当たり前の不織布マスクだが、初期性能は落ちるが10回は洗って使えるという。尾鷲市の備蓄マスクは約28万枚。仮に市民1人に10枚を配っても10万枚は残る計算になるが、今後の追加購入の不安を考慮するなら、1人3枚にして洗い方を紹介するとか、児童生徒に限定する方法もある。
熊野市では配布についての考え方をホームページに掲載し、ハンカチとヘアゴムを使ったマスクの作り方を紹介した国のユーチューブ動画を紹介している。また、姫路市などではキッチンペーパーを使ったマスクの作り方を、岡山県美作市はハンカチやガーゼを使った手作りマスクの作り方に加え、消毒の仕方も紹介している。
配布するなら早急に、しないならその考え方を示し、代案を提案する。適切な情報がないと不安や批判を招く。
(J)