穏やかな陽気に包まれた22日は、新宮市で午前11時48分の気温が23.5度まで上昇した(気象庁データ)。3月に入ってからも朝晩寒い日が続いたことで、今年の桜の開花は例年に比べて遅れる可能性もあったが、今週末から来週にかけては気温が上昇する予報で、各地で桜の開花が進むと見られる。
新宮市三輪崎の黒潮公園にはさまざまな種の桜約200本があり、その一部は先日から開花し始め、ウオーキングなどで公園を訪れる人や道行くドライバーを楽しませている。中でも国道沿いの1本は日当たりのよさもあって開花が早く、散歩中の男性は「週明けから一気に花開くと思う」と笑顔を見せていた。
新宮市内の桜の名所の一つ、丹鶴城公園では開花はこれからだが、すでに夜桜観賞用のライトアップは完了。市都市建設課によると、点灯時間は午後6時~11時で、期間は4月27日(日)までを予定している(開花状況によって予告なしに期間を変更する場合がある)。設置区域は本丸、鐘の丸、東側郭エリア、駐車場、階段。
また、同市の佐野区は、佐野川沿いの秋津野橋から桜橋までの両岸と、秋津野橋から荒木川合流部までの山側に合わせて約150個の提灯を設置済みで、あとは開花を待つばかり。今年も提灯には三佐木地区の保育所やこども園に通う園児たちが描いた短冊を取り付けており、同区の垣下純三区長は「区民の皆さんにぜひ見物にきてほしい」と話している。こちらの点灯時間は午後6時~10時。