新宮市立の5つの小学校で19日、2024年度(令和6年度)卒業証書授与式が行われた。卒業生は最高学年らしく最後まで堂々と胸を張って式に臨み、友との別れを惜しみつつ、6年間過ごした思い出の学び舎(や)を巣立った。市内全体の卒業生は196人、学校別は神倉72人、王子ヶ浜66人、三輪崎54人、高田2人、熊野川2人。
このうち、王子ヶ浜小学校では、卒業生66人が出席。式では、保護者の割れんばかりの拍手を受けて、卒業生が入場。国歌・校歌斉唱に続き谷口幸生校長が一人一人に卒業証書を手渡した。谷口校長は「皆さんは最高学年としてしっかりその役割を果たし、やるべき時にはきちんとやっいる姿が印象深く残っています。家族や友達、今までの出会いに感謝し、この瞬間この時を大切に新しい未来へ羽ばたいてください」と言葉を送った。
在校生代表の大前進二朗さん(5年)は贈る言葉で卒業生と過ごしたこれまでの日々を思い返し感謝を伝え、「4月からは私たちが最上級生です。皆さんから教えてもらったことを胸に王子ヶ浜小学校を引っ張っていきたいと思います。これから皆さんは中学校へ進学します。これからも自分の力を信じて頑張ってください。在校生一同いつまでも応援しています」と伝えた。
卒業生代表の湯垣羽叶さんは別れの言葉で、入学からの6年間を振り返りつつ、学年最後の行事の思い出を語った。先輩として見本となるよう努力してきたこと、同級生や後輩たち、保護者、教職員など周囲の人たちへの感謝の言葉を述べ、「たくさんの人に支えられ成長してきた66人は今日王子ヶ浜小学校を卒業します。この学校で学んだことを胸に私たちは未来へ羽ばたいて行こうと思います」と言葉を締めた。
最後には卒業生全員で「旅立ちの日に」を合唱。これまでの感謝の気持ちや卒業に対する寂しさなど、さまざまな思いを込めて歌を披露した。式を終えた卒業生たちは拍手の中、会場を後にした。