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多様な書67点 熊野古道書道展始まる

 第14回熊野古道全国書道展(同実行委員会主催)が24日から、尾鷲市向井の三重県立熊野古道センターで行われている。

 幼児から高校生までの学生の部と一般の部で、熊野地域や古道に関する創作、臨書、写経など多彩な作品を募集し、毎年同センターで展示している。今回は北は岩手から南は沖縄までほぼ全国から出品があった。また、台湾からの団体出品も含め計152点の応募があり、優秀作品67点を展示している。
 
 実行委員会によると、写経や半切など大きな作品が年々増えていて、写経は般若心経以外の経典、また、小・中学生の古典の臨書が目立ったという。低学年の子どもや幼児も「ゆめのごとし」「八き山」「なちのたき」など、力強い字を書いて特選に選ばれている。本紙関係では、濵口紗羽さん(中3)が特選に入った。
 
 三重県教育委員会賞の中尾和花(のどか)さんは、小学5年生にして、中国最古の刻石「石鼓文」の臨書。篆(てん)書の書法を習得し、その特徴をよくとらえているという。5年連続の特別賞受賞となった。
 
 実行委員会は「同一課題で書技の優劣のみを競う従来からある展覧会ではなく、オリジナルで独創性があり楽しめる書がこの展覧会の見せ場」と話し、観覧を呼び掛けている。
 
 2月4日(火)まで、無料で見ることができる。
 

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