東紀州の各地で実施の地域探訪ウオークイベント「紀伊半島みる観る探検隊」(くまの体験企画・紀伊半島みる観る探検隊実行委員会主催)の第68回「甦った祈りの道・水大師参詣道を歩く」が2月23日(日)午前9時から、熊野市内で開催される。雨天時は3月2日(日)に延期。
熊野市の木本町切立の奥の大馬に「水大師」という霊場がある。弘法大師を祀(まつ)り、お堂に湧く霊水が眼病などの病気によく効くと信仰を集め、幕末の天保年間から昭和40年代まで、大勢の人がお参りした。縁日には露店や見世物が並んで3000人あまりの参詣者でにぎわったという水大師も、時代とともに寂れ、今はひっそりとしている。参詣道を歩く人はいなくなり、石畳は埋もれ、倒木や灌木が道をふさぎ、地蔵はやぶに隠れて分からなくなっていたが、「熊野あらけ隊」のメンバーが整備を行い、令和5年に参詣道がよみがえった。
今回は、以前から水大師と参詣道に興味を持ち調べていた郷土史家の向井弘晏さんと、熊野あらけ隊のメンバー2人の案内で、参詣道に点在する石仏などのいわれ、往時のエピソード、整備前の状況や整備の経験談などを聞きながらお参りする。
当日は熊野市井戸町の大峰近隣公園駐車場に集合。約5.8キロ、最大標高約335メートルの行程を歩く。急な山道、滑りやすい岩場、足下が不安定な場所を歩くため、トレッキングシューズと歩きやすい服装で参加する。持ち物は、弁当、飲み物、雨具、帽子、常備薬など。参加費必要。定員20人(先着順)。
申し込み・問い合わせは、くまの体験企画の内山裕紀子さん(電話090-7865-0771)。