世界遺産の熊野速玉大社をスタートし、新宮市街地を駆け抜けて市役所にゴールする「新宮市駅伝大会2025」(同実行委員会主催)が19日に行われ、7部門計91チームが4区間7.2キロのコースでたすきをつないだ。総合優勝は、高校一般・男子の部の新宮アスリートクラブが22分49秒のタイムで、昨年に続き連覇を果たした。
午前9時から同大社境内での開会式で、田岡実千年市長は、大会開催にあたり新宮署や東牟婁地方陸上競技協会の協力、さらに準備・運営に携わるボランティアや、協賛した95事業所に対して感謝を伝えたあと、「選手の皆さんには日頃の練習の成果を存分に発揮し、思い出に残る大会となるよう期待している」と激励した。
審判長諸注意に続き、選手を代表して高校一般・男子の部に出場の「新宮アスリートクラブ」の曽越大成さんが「新宮のまちを走れることに感謝し、一本のたすきを最後までつなぐことを誓います」と宣誓した。
このあと1区の選手らはスタート時刻まで各チームの選手たちはウオーミングアップを行い、同大社前のスタート地点で準備。午前9時50分、号砲とともに一斉に駆け出した。
緑丘中学校グラウンド、ニューパレス駐車場付近、新宮市役所第2駐車場の各中継所では、待機する選手らがチームメイトの姿を見つけると、大きく手を振りながら声を出して合図し、たすきを受け取っていた。沿道に詰めかけた大勢の市民からの声援を受けながら力走し、市役所前のゴールでは最後の力を振り絞った。
市役所別館駐車場では、市婦人団体連絡協議会による豚汁の振る舞いがあり、走り終えた選手らは冷えた体を温めていた。閉会式では各部門3位までを表彰したあと、新宮市共通商品券が当たる抽選会が行われ最後まで盛り上がった。