太地町立石垣記念館で8日、「令和6年度石垣記念館公募絵画展」が始まった。16日(日)まで。展示時間は午前9時~午後4時30分(最終日は3時まで)。
今回の展示では太地町をはじめ新宮市や那智勝浦町、和歌山市などの県内だけでなく、三重県紀宝町や熊野市、愛知県名古屋市から合わせて36人からの応募があった。このうち、南洋平さんの「Unknown」とタナカえんさんの「先達の迹−チャポリ」、鬼頭かなさんの「タナトス」が審査員選考により町長賞を受賞した。教育長賞は来場者による投票で決まる。
展示初日には地元住民らをはじめとする来場者が開館時間から訪れ、平田勝男さんと太田俊伸さんの審査員2人による講評を聞きながら、多くの作品を眺めていた。
講評では、作品1点ごとに平田さんと太田さんが交代しながら、絵全体の明暗や彩度をはじめ細部の描き込み、遠近感などの表現方法について、各作品の評価点を説明。2人は、焦点となる作品の中心物と背景物の描き込みのバランス、空間の描写などについて触れ、作品をより良く見せるための改善点を指摘しながら、「来年度の開催時には成長を期待したい」と話した。