「ミスタープロ野球」と呼ばれ、国民的な人気を誇った元読売ジャイアンツ（巨人）監督の長嶋茂雄さんが３日朝、亡くなった。８９歳だった。スマートフォンにニュース速報が流れ、思わず「ええっ！？」と声を出してしまった。現役時代は知らずとも大好きな選手であり監督。心よりご冥福をお祈りします。

　現役時代は巨人のＶ９を王貞治選手と共に支え、最優秀選手５回、首位打者６回など数々の栄光を手にしたが、それ以上に記憶に残る選手だった。天覧試合でサヨナラ本塁打を放つなど大舞台ほど抜群の勝負強さを発揮し、三塁での軽快な守備は多くの野球ファンを魅了した。そして引退試合での「わが巨人軍は永久に不滅です」の一言は今なお、人々の心に残っている。

　野球を国民的スポーツ、そして娯楽にしたと言っても過言ではない。当方の父も大の長嶋ファンで、グラブさばきやスローイングをまねていたのを覚えている。選手として、監督として、周囲の期待に常に応え続け、普段もユーモアたっぷりな語り口で和ませる。本物のスーパースター。長嶋茂雄こそ永久に不滅である。

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