少し前の話だが、和歌山県立新宮高校サッカー部創部100周年の記念誌が届いた。一昨年に100周年を迎えたが、コロナ禍のため式典や招待試合などの記念行事を一年先送りし、昨年無事に終了した。当方もOBの一人として記念誌の執筆に携わらせていただいた。偉大な先輩方や優秀な後輩たちが大勢いる中、新聞記者という職業柄、貴重な機会をいただけたものと思う。
平成5年度の第72回全国高校サッカー選手権に新宮高校は17年ぶり7回目の出場を果たした。そのルポを書くにあたり、メンバーの特徴を盛り込むことを考え、一人一人の顔を思い浮かべながら書いた。当時を知る人たちが読んで懐かしんでくれたら幸い。ちなみにこの年の優勝は、のちの日本代表の守護神・川口能活選手を擁する清水市商(静岡)。鹿児島実の城彰二選手、韮崎(山梨)の中田英寿選手らも出場していた。
近年はなかなか上位進出とはいかないもの、OBたちは古豪復活を待ち望んでいる。また、創部5年目の女子サッカー部が全国まで手が届くところまで実力をつけている。男女共に今後の活躍を期待したい。
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