大阪を離れて3年半が過ぎた。今、大阪はコロナ禍で大変なことになっている。身近な友人が新型コロナウイルスに感染したという報が後を絶たない。身内や友人の無事を祈らずにはおられない。
特に最近は、ダウン症の人たちと過ごした日々を思い出す。カラオケが大好きだったAさん、地下鉄の線路を眺めるのが好きだったBさん。皆さん、無事で元気にされているだろうか。彼らと別れる最後の日、贈ってくれた寄せ書きと記念撮影の写真は今も宝物だ。
アメリカには、個別障害者教育法という法律がある。0歳から21歳までの発達に遅れがある子どもたちに無償で公的な教育支援が受けられる。早期に指導を行い、発達の遅延を最小限にすることが目的。
個別チームが児童一人ひとりに対応した教育プログラムを作る。児童の発達の遅れ状況を把握したうえで、自分の名前が書けるようになるなどの目標を立て、通常学級で学習することを目指す。
一方、日本では、行政が主導した活動はなく、すべて自分たちで行う必要があり費用がかさむ。アメリカのような支援ができるよう、力を注ぎたい。
【茂】