和歌山、三重の県境を流れる熊野川に架かる「熊野川河口大橋」。自動車専用道路「新宮紀宝道路」の一部として現在工事が進んでいるが、その完成を見込んだ記念碑が紀宝町によって鵜殿側に建立された。関係者が集まっての除幕式があり取材したが、その中で西田健町長はこれまでの経緯について振り返っていた。
もともとは、新宮市と旧鵜殿村の住民団体から要望活動が始まったもの。やがて行政や議会も参画した官民一体の団体が組織され、国や県に対する要望活動を繰り返した。その成果が実り、平成25年度に事業化され、着実に工事が進んでいる。予算配分等の関係で完成年度は明確に示されていないが、国交省幹部からも早期完成への力強い言葉があり、近い将来の完成が見込まれている。
鈴木知事が「(東京)一極集中の是正と地方創生は、国土強靭化なくしてできない」と話していた。地域の発展と災害に強いまちづくりのため、必要なインフラ整備には税金をしっかり投入していく。この地域にようやく順番が回ってきている。一日も早い完成のために、官民一体の取り組みはこれからも続く。
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