• 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

社説「最も身近な選挙に関心を」

 市民にとって最も身近な選挙戦が間もなく始まる。統一地方選の後半戦、任期満了に伴う新宮市議選(定数15)は16日(日)告示、23日(日)投開票の日程で行われる。選挙戦の1週間は各所で街宣活動が行われることから、市内は選挙ムード一色に包まれる。

 市選挙管理委員会によると、立候補を予定する17人が3月下旬に実施した事前審査を済ませており、2人超過の少数激戦の選挙戦となる見通し。ベテラン議員の引退、そして新人が多く名乗りを上げていることから、どのような顔触れの新議員が誕生するのか。
 
 先日の県議選では、新宮市選挙区で12年ぶりに選挙が行われた。現職候補が接戦を制して4選を果たしたが、敗れた候補は「市民の県政への関心を促すことにはつながった」と話していた通り、無投票ではなく選挙が行われたことで少なからず、市民の政治への関心は高まったのではないか。その流れで行われる市議選。前回4年前の投票率69.75%を上回るかどうかも注目点になる。
 
 予算の執行権を持ち、まちづくりの舵取りを行う市長と両輪となって市政運営を進める役割を担うのが市議。市民のために予算が適正に執行されているかどうかチェックするとともに、市民の声を聞き、当局と是々非々で対峙するような議員が増えれば、きっと市民にとってプラスになる。有権者にとっても今回の市議選は、自分たちの住むまちの将来を決める選挙といっても過言ではない。
 
 昔から身近な選挙ほど、地縁・血縁による選挙戦が色濃いが、候補者の人柄や政策を吟味したうえで意中の候補に1票を投じるのが本来理想とする投票行動。最近はSNSを活用した選挙活動を積極的に取り入れる候補者も増えており、若い世代も興味関心を持ちやすい環境が整いつつある。選挙を行うにも税金が使われており、市選管はじめ関係当局は、投票率向上への啓発に力を入れることが求められる。
 
 市民には、選挙で高まった関心をそのまま新たな議会に向けてもらいたい。自分たちの代表者の仕事ぶりを確認するのも役割の一つ。関心を向けることで議員、さらに当局も緊張感をもって仕事に臨むことになり、これまでよりも大きな成果が期待できるのではないか。
 

      社説・コラム

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ