「高齢者世帯の火災予防に役立ててほしい」と、匿名の市民から住宅用火災警報器(住警器)200個が新宮市消防本部に寄贈された。同本部はこの市民の意向に沿い、このうちの150個を65歳以上の高齢者のいる世帯に無償で配布する。6月4日(木)午前9時から電話で申し込み受け付けを開始し、なくなり次第終了。残る50個は、市内の単身高齢者宅を順次訪問する住宅防火診断の際、必要に応じて使用する。
住警器は2011年にすべての住宅に設置が義務付けられた。総務省消防庁の統計によると、住宅火災による死者は、就寝中の深夜0時から午前6時までの間に多く発生しており、そのため住警器は寝室と、2階に寝室がある場合は階段上部に設置が必要となる。住警器を設置している場合、死者の発生や損害額が半減するとの調査結果があり、住宅火災の被害軽減に大きな効果が示されている。
同本部では、住警器の設置率向上のため、23年度から高齢者世帯を対象に住警器購入費用の補助事業を開始。25年度までの3か年の事業により、市の住警器設置率は当初の70%から県平均と同水準の76%にまで上昇した。管内で発生した住宅火災で、住警器の作動によりいち早く発見し、ぼやで済んだ事例もあるという。一定の成果があったことから補助事業は昨年度で終了したが、80%を超える全国平均の設置率を次の目標に向け、引き続き広報啓発活動を続けていく。
今回寄贈の市民からは、昨年8月にも100個の寄贈を受け、その際は70歳以上の高齢者がいる世帯の希望者に配布。今回はさらに数が多いことも踏まえて65歳以上の高齢者がいる世帯に条件を引き下げた。
同本部予防課の後岡賢予防指導係長は「設置していない世帯はもちろん、設置している世帯でも製造から9年という更新時期を過ぎていたり、動作点検をしていなかったりで、有事の際に機能が発揮できない場合があるので、この機会に更新・点検をお願いしたい」とし「一つでも多くの世帯に付けていただきたい。不明な点があれば問い合わせいただければ。職員による取り付け支援も引き続き行っているので利用してほしい」と呼び掛けた。
【対象世帯】(次の全てを満たす希望者)
① 新宮市内に住む65歳以上の高齢者のいる世帯(県営、市営住宅等の居住者は対象外)
② 住宅用火災警報器を設置していない、または製造から9年以上経過しているもの
③ 1世帯1個
※①については、受け取りの際、証明書等での本人確認が必要
【申し込み開始日】
6月4日(木)午前9時から
※先着順とし、なくなり次第終了(市ホームページで周知)
【申し込み先】
新宮市消防本部予防課(電話0735−21−3326)
※午前9時~午後5時(土日祝日除く)
