紀北町立相賀小4年の内山正(あきら)君が14日、髪を寄付するヘアドネーションのために5年間伸ばし続けた髪を切った。「困っている人に希望を持ってほしい。役に立てたらうれしい」と話す。
ヘアドネーションは、白血病や小児がん、事故などで髪を失った人のための医療用のウィッグ(かつら)の素材として、伸ばした髪を寄付するボランティア活動。
5歳のころ、入院した病院で髪が短い子を見て、知り合いが長かった髪を治療のために切ったことを知ったのがきっかけ。髪が寄付できることを知り、坊主頭から伸ばし始めた。
2年前に寄付できる30センチ以上になったものの「せっかくだから、もっと伸ばして役に立ちたい」と決意。寄付できる髪質を保つために日焼け防止で帽子を被り、ケアも欠かさないという。髪の長さを周囲から言われることは気にはしないものの「髪の毛を洗うのが、時間がかかる、大変、痛いのトリプル苦労」という。
カットはヘアドネーションに協力している尾鷲市矢浜のヘアーサロンみきで行い、5年間で伸ばした長さ60センチの束が9本、重さにして116.4グラムの髪を確保した。長髪からソフトモヒカンにした内山君は「すごく軽い。(髪を切ることは)寂しさもあるが、役に立つうれしさも大きい」とにっこり。「これからも髪を伸ばして、また寄付したい」と話した。
カットした端無弘子さんは15年以上ヘアドネーションに協力しており「寄付してくれる女の子はいるが、男の子は初めて。ヘアドネーションは芸能人でもやっている人がいて社会でも広まっているが、これだけの髪が伸びるのには時間も手間もかかり、すごいこと」と話した。
カットした髪は大阪府のNPO法人ジャーダック(ジャパンヘアドネーション&チャリティー)に寄付される。
