なるべく時代についていかなければ、と思ってはいるが、インフルエンサーやメディアクリエイター、コンサルタントなどのカタカナの職業と聞くと、つい身構えてしまうというか、色眼鏡で見るような節がある。
そのインフルエンサーからSNSによる観光PRについて講話を聞いた。アイデアが実用的かつ具体的で、何より説明がとても分かりやすい。考えてみれば、商品や事象をしっかりと説明し、たくさんの人に評価されているからこそビジネスが成り立っている。
動画を作る場合の「主人公のいない映画はない」「人は人から商品を買う。共感できる人が選ばれる」「努力を伝えるプロセスを見せ、普段の努力こそコンテンツになる」という論理展開は納得できる。観光地や名産品だと商品や景色を前面に押し出しがちだが、作っている人や作業そのものに光を当てていくのも一つの手。商品を識別するブランド、つまり品質保証や差別化、もっと心に染みやすい言葉に変えれば、こだわりや誇りを見せることにもつながる。
(R)