今年の元日号の取材で、尾鷲商工会議所の青年部員の座談会を見学した。内容は記事の通りだが、尾鷲市の若手の職員を「よくやっている」とほめていたことが印象深い。
SNSによる情報発信、アクアステーションの月例イベントなど、積極的な姿勢は目につく。連携することも多い青年部員だからこそ、思うところはあるのだろう。
都会より会社が少ない地方の活性化は、公共が担う役割の比重が大きくなる。市役所の若手の青鷲会と、商工会議所の青年部で良好な関係がつくれれば、今後のまちづくりではかどることも多い。
座談会では、青年部を「大きな実験室」と評していて「個人や青年部でやった成功したことを行政が追ってくれれば」とも話している。公共にしかできないこともあり、逆に民間だからこそ手を出せることもある。
地方自治体は住民生活を支える役割を担い、民間にとっては地域の衰退は死活問題。官民の目的は同じで、地方創生は異床同夢といえる。時に連携し、時に張り合いながら、尾鷲を活性化させてほしい。
(R)