先だって行われた尾鷲市の教育委員会で、学校へのITC導入(ギガスクール)について、タブレット端末の購入の紹介に関連して質疑があった。教員の研修が必要との意見が委員からあり、教育長も同意した。
緊急時には全校児童生徒に持ち帰ってもらい、オンライン学習に使う機器だが、普段は学校で教科書の補助教材としての活用が期待されている。昔は教育番組をテレビで見るなどしていたが、さまざまな素材が手元の端末で見られるようになる。
見た目の変化や、口頭では説明しにくい色や形など、黒板や紙の教科書では表現しにくい事柄について、映像で解説できるのは理解の助けになる。今までなかった物なので、使わなくても当面はどうにかなるのだろうが、整備費用を現在の児童生徒数で割ると1人8万円くらい。有効に生かす工夫をしてもらいたい。
機器の取り扱いにはすぐ慣れる。問題は使い道で、将来的には教科書に学習支援教材のQRコードのようなものが付いてくることになるだろうが、当面は教員の力が大きく影響する。外部人材の活用やソフトの購入、情報共有促進など、教育委員会や当局の取り組みも求められている。
(M)