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LGBTへ理解深める 新宮高校で人権鑑賞会 悠以さん 講話とライブ

 和歌山県立新宮高校で4日、人権鑑賞会として、LGBTに関するトーク&コンサートが開かれた。「自分らしく生きる」をテーマに、シンガーソングライターの悠以(ゆい)さんが講話とライブを行い、生徒らが理解を深めた。
 
 悠以さんは1989(平成1)年、兵庫県尼崎市に男性として生まれた。幼少期から自らの性に違和感を抱きながら育ち、18歳で性同一性障がいの診断を受ける。家庭裁判所で改名が認められ、以後「悠以」を本名として歌手活動や講演活動を続けている。テレビやラジオなどにも多数出演している。
 
 講演では、幼少期から高校卒業までの体験を語った。幼少期はLGBTが十分に認知されていない時代。テレビなどでLGBTが揶揄される風潮があり、小中学生のころは心と体の違いに悩みながらも、いじめを恐れて普通を装い隠していたという。「それが普通だった時代。多くの人が傷ついていたが、そのことが知られていなかった」と振り返った。
 
 
母親、先生 心強い味方に
 
 中学校卒業前、母親にカミングアウト。「人としてまっとうに生きてくれればそれでいい」と受け入れてくれた。当時は理解が広がっていない中での受容に、「当たり前ではなく、母親が幅広い交友関係があったから」と感謝の思いを語った。
 
 高校は女性として通学することを望んだが、母親がいじめを心配し、3年間は公表せずに過ごすよう求められた。葛藤の末、高校卒業を優先し、男性として生活することを決意。トイレや水泳の授業などに苦しみながらも、心に蓋をして過ごした。
 
 限界を感じた時、生徒からの人望が厚かった担任に勇気を出して打ち明けたところ、理解を示し、校内でただ1人の心強い味方になってくれた。来客用トイレの使用や、体毛を隠すために長袖着用などの配慮がなされ、「母親に続き理解のある先生に出会えた。時代を思えば恵まれていた」と話した。
 
 新しい名前は母親が付けた。卒業後は音楽の専門学校に進学。路上ライブをきっかけにマスコミに取り上げられ、テレビやラジオ、映画などへの出演へと活動の場を広げた。現在は講演会活動にも力を注ぐ。
 
 
未来広げて 同じスタートラインへ
 
 「高校卒業後、人生が180度変わった。すべてが自分にとって必要な経験だった。本音で話せる友達も増えた」としつつ、「友達付き合いはまだ得意ではない。多くの人と関わりながら成長していきたい。皆さんも未来を広げてほしい」と呼び掛けた。
 
 また、「時代は変わっているが、今も悩んでいる人はいる。閉じこもらずに解決に向けて動いてほしい。遅すぎることはない。立ち止まっても、また歩き出せばいい」とエール。「もがき苦しんでいる人がいたら手を差し伸べ、同じスタートラインに立てる社会になってほしい」と社会への願いも述べた。
 
 講演後のライブでは、オリジナル曲やカバー曲を披露。ディズニー映画「アナと雪の女王」の挿入歌「とびらあけて」では、男声と女声を自在に歌い分け、生徒らは感動した様子で聞き入っていた。最後に全員で合唱し、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

      3月 5日の記事

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