紀北町で公式LINE(ライン)を活用した電子回覧板の導入に取り組んでおり、今年4月から新田区(中里)と萩原台区(東長島)の2地区で運用が始まった。萩原台区では紙の回覧板を取り止め、電子回覧板に完全に移行した。
同町の電子回覧板は公式ラインを窓口とした専用フォームで、画像ファイルとなった回覧板を閲覧できる仕組み。2023年10月に上里地区で実証実験を開始しており、現在では4分の1ほどにあたる145人が登録しているという。町広報の「デジタル瓦版」のコーナーで電子回覧板を紹介したところ、両地区から問い合わせがあり、導入することになった。
萩原台は役員が各世帯に個別に説明し、回覧板を回していた22人全員が電子版に移行したため、紙の回覧板が不要となった。大西温司区長は「区民の皆さんの尽力によって完全電子化が実現できたことは本当に喜ばしい。以前から紙の回覧板を不要としていた世帯への周知方法についても確かな打開策を見いだすことができたのは大きな成果」とコメントしている。
新田区は回覧板を回している61人のうち22人が電子版を利用しており、電子版の記事やサムネイルには生成AIを活用しているという。北村豪基区長は「今後の自治会運営を考える上でデジタル化への対応は不可欠。高齢者がほとんどの区で、運用開始から2か月で22人と登録者が集まったことは十分な成果。今後も『紙と違って何度も確認できる』という電子回覧板の最大のメリットをアピールし、利用者が少しでも増えればよい」と話している。
企画課デジタル社会推進係の担当者は「電子版は過去の記事を繰り返し見えることが最大の強み。引き続き周知を図りながら、デジタル化の推進に努めていきたい」と話している。
