全国の消費者物価指数が昨年11月時点で令和2年平均に比べて1割高になっている。三重県内も津市での調査によると12月時点の指数が110.0となっている。
長期的にみると、1998年までは右肩上がりに上昇しており、そこから2013年まではゆるやかな下降か横ばいで、そこから上昇に転じている。その後、21年から物価の上がり方が大きくなっている。
実感としては2~3割程度、高くなっているように思う。ここ数年、食料品、日用品の値上げが続く。一方、パソコンやテレビなどの数年に一度しか買わないような商品は性能の向上もあり「割安」となっており、その分が反映される消費者物価指数と実感に乖離がある。
都市部の大企業では給料も上がっているが、地域経済は疲弊している。年金生活者のほか、保育士やホームヘルパーなど、仕組み的に給料が上がりづらい人もいる。影響が大きいのはガソリンなどの燃料と円安と考える。政府には一刻も早く物価の安定化策をとってもらいたいものだ。
(M)