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クロマグロ 水揚げ本格化 勝浦地方卸売市場 今季最大253キロ

漁獲量は減少傾向に
 
 那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で、クロマグロの水揚げが本格的にスタートした。16日早朝の競りでは、今シーズン最大となる253キロのクロマグロ(八千代丸、鹿児島)を含め計21本が水揚げされたが、今年は昨年と比べ水揚げ開始の時期が遅く漁獲量も伸びていない状況であることから、太田直久市場長は今後に期待のまなざしを向けた。

 同市場では、はえ縄漁業による生鮮マグロの水揚げ量が国内有数。そのうちクロマグロ(本マグロ)は魚類の中でも高価に取引される種で、刺身や高級すしネタとして人気が高い。同市場からは東京の豊洲や大阪など、都市部へ出荷される。

 クロマグロは、例年は早ければ2月中旬ごろから水揚げが始まるというが、今季は1か月ほど遅く、紀伊半島沖では今月13日ごろから獲れ始めた。太田市場長はその要因として、黒潮の蛇行や地球温暖化による海水温の上昇で漁場が北上していることなどが影響しているのではと考察した。

 太平洋クロマグロの資源管理を協議する国際会議によって、今年以降のクロマグロの漁獲枠は、30キロ以上の大型魚が現在の1.5倍に増えた。増枠は漁業者にとってうれしい反面、市場としては需給のバランスで高値がつきずらくなる可能性もあるという。

 太田市場長は「全体の漁獲量も少なくなっている中で、なるべく去年に近づくように数字が上がってくれたらうれしい」と話した。シーズンは5月のゴールデンウイークごろまで続く見込み。

      3月17日の記事

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