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紀南抄「井田海岸 今年こそ上陸を」

 紀宝町の井田海岸で、アカウミガメの上陸・産卵を控えて清掃活動があった。同海岸では過去2年、上陸は確認されていないが、新宮市の王子ヶ浜で先月、今季の初産卵が見られたことから、関係者は「今年こそ何とか」と、3年ぶりの上陸に期待を寄せている。
 
 紀宝町は、昭和63年に全国で初めて「ウミガメ保護条例」を制定。町の委嘱を受けた保護監視員らが、産卵シーズンには海岸のパトロール、高波予想日には卵の保護などを行っている。また、地元の井田小学校にふ化場を設け、児童らはウミガメの観察や発表を通して理解を深めている。
 
 清掃活動の取材で久々に井田海岸に降りると、松林近くの砂地部分が圧倒的に少なくなっている様子を寂しく感じた。30年以上前になるが、この海岸で地引網体験やたこ揚げを楽しんだ。その頃は砂地が広がり、当然アカウミガメの産卵環境としても抜群だった。
 
 アカウミガメは、大海原を泳ぎきって上陸後、産卵場所を求めるが、ここでも難関が待っている。波打ち際から起伏のある砂利を越えて砂地までたどり着き、約50センチの穴を掘る。スムーズに掘れる場所を選んでくれることを願いたい。
 
【F】

      6月 3日の記事

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