政府は16日、これまで7都府県を対象に出していた緊急事態宣言を全国に広げた。先の緊急事態宣言受け、三重県を含む東海3県も独自に宣言を出し、外出や帰省の自粛を求めていたが、対象地域の拡大で、三重県でも法的根拠をもって外出自粛要請などの措置ができるようになった。
県内の感染者の中には東京から帰省した親族と接触した人もいる。東京都の総人口は1395万人。感染者の割合は、数字的には0.02%程度だが、検査を受けたくても受けられない、症状が出ていない、潜伏期間なども含めると、数字以上に危険度は高い。
高齢者が多い当地方。仮にウイルスが侵入したら大変なことで、地区外からの釣りの禁止を打ち出したことは当然。ほかにもゴールデンウイークの外来客を懸念して対策を講じようとしている地区もある。
地方への人の移動などで感染が全国に広がる懸念があるため対象の拡大を決めたとのことだが、一部で規制がかかればそれ以外に人が流れるのは当然で、対象地域の拡大が遅すぎた感は否めない。宣言が出てもやってくる人はいるかもしれない。すべての人が危機感を共有し、自制が求められている。
(J)