春の全国交通安全運動が６日、始まった。期間は１５日までの１０日間。今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、出発式や規模の大きな街頭啓発などの実施は自粛するところが大半で、本紙エリアでも静かな運動スタートとなった。

　運動の重点は、①子どもをはじめとする歩行者の安全の確保②高齢運転者などの安全運転の励行③自転車の安全利用の推進−。和歌山県ではこのほか、「飲酒運転の根絶」と「横断歩道における歩行者優先の徹底」を地域重点項目に加えている。新宮署は啓発活動を自粛する分、同署員によるパトロールや取り締まり活動を強化している。

　横断歩道の歩行者優先に関して、和歌山、三重の両県は全国平均より低く、何とか改善しようと、運動期間に限らず各警察署が呼び掛けている。その成果が徐々に見られている。通勤時、児童生徒が横断歩道前で立っていると停止する車が以前に比べて多くなった。

　新型コロナの関係でストレスがたまっている人は多い。しかし、ハンドルを握るときは心穏やかに、ゆとりをもった運転を心がけてほしい。

【Ｆ】