受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が4月1日、全面施行され、飲食店や事業所などは原則屋内禁煙となった。新型コロナウイルス感染拡大のニュースばかりで、十分な周知が図れていない中でのスタート。戸惑う人は多いのでは。
これまでは、周囲への受動喫煙防止は喫煙者のマナーの問題とされていたが、これからはルールになった。望まない受動喫煙を生じさせた場合には罰則規定もあるというので楽観できないところだ。
喫煙者のマナーは確実に上がっている。まちなかで喫煙可能な場所がどんどんなくなっていることが最も大きな理由だが、歩きたばこやポイ捨てなど、ほとんど見なくなった。当方も元・愛煙家として、喫煙者の気持ちは分かる。食後の一服がないと何となく落ち着かない。一方で、吸わない人にとっては食事の場での煙ほどつらいものはなかったはず。法律の例外規定として、小規模飲食店は届け出を行うことで、当面屋内喫煙にしてよいとされている。ただし20歳未満の入店禁止などの制約がつく。判断に頭を悩ませた店主もいたと推測する。
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