和歌山県が発表した、令和元年の外国人宿泊者数は50万1844人を記録し、過去最高となった。世界遺産エリアでは新宮市が1万2504人泊で、前年対比137.2%と高野町や田辺市などを抜きトップ。国別では中国やドイツが前年対比130%を超え、イタリアは前年対比149.9%と急増している。
このトップ3は、新型コロナ感染者数が多いとされる国。各国が渡航制限をする中、日本でも入国・入域制限が行われている。ここまで堅調だったインバウンド市場は大打撃を受ける。
りそな総合研究所が新型コロナウイルス感染症がインバウンド市場に与える影響を試算し発表した結果によると…関西では3042億円が減少すると試算。特に関西での減少規模は51%とインバウンド消費が半減するとしている。和歌山県だけを見ると総額39億円が減少するとの予想。
世界観光機関は、新型コロナの感染拡大を受け、2020年世界の観光客数を下方修正。アジア太平洋地域が最悪の影響を受ける地域で、終息後の観光業への支援を強調。早期の終息を祈るばかりだ。
【茂】