学生時代に一人暮らしを始める際、炊飯器、フライパン、鍋など、最低限の調理器具をそろえたが、4年間で自炊したのは数える程度。アルバイト先で”まかない”が出たこともあって料理という料理の経験はなかった。
最近、料理する楽しさを少しずつ感じている。夫婦共働きのため、やらざるを得ない環境がそのようにさせたのだが、思ったほど苦痛ではない。えらそうに料理と言ったが、ごく簡単なものしかできず恥ずかしい限り。料理には性格が現れるのか、調味料などは目分量というか、適当。まだ大きな失敗はないので、これで良しとしている。それでも家族においしいと言ってもらえれば作った甲斐があり、次は何に挑戦しようかと考える。
買い物の仕方も変わった。今までは、あまり値段や賞味期限などを気にせず、次々とかごに入れていたが、最近は売り出しを狙って野菜や魚、肉類の前でにらめっこ。少しでも安くいいものをゲットできる努力を怠らないように心がけている。心配なのは、飽き性なこと。長続きするよう、無理しない程度にキッチンに立とうと思う。
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