新型コロナウイルスの日常生活に及ぼす影響が深刻だ。先週末ごろから、スーパーやドラッグストアー、コンビニなどの店頭からトイレットペーパーやティシュペーパーがなくなっている。「1家族1個」などの協力を呼び掛けているが、商品が入荷してもあっという間になくなり、この土・日曜日には開店前に並ぶ人たちの姿が一部で見られた。
「マスクの原材料に紙が使われる」などのデマ情報がSNSなどを通じて拡散されたことによってまとめ買いをする人が増え、これに連鎖するように大勢が殺到したという状況。爆発的な売れ行きによって流通が追いついていないなど事情はあるが、国や業界団体は「在庫は十分にあるので、落ち着いた行動を」と求めている。
都市部では紙製品にとどまらず、米やカップ麺、缶詰、冷凍食品などの備蓄品も一部で品薄状態になる店舗もあるという。また、トイレットペーパーなど買い占めた商品をインターネットで高く転売している状況があるのは悲しいこと。一人一人がマナーと節度をもった買い物に協力をお願いしたい。
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