毎日放送の「ちちんぷいぷい」で10年間アナウンサーを務めた八木早希さんが、和歌山労働局・ハローワークが主催する「Go To ハローワーク in 新宮」のメインゲストとしてトークショーを行うというので、駆け付けた。
新人だった4年間は叱られてばかり。ストレスのため顔にブツブツができたと当時の苦悩を打ち明ける。あるコーナーでフランス製の鍋を紹介。半額以下を強調したいばかりに、安さの理由は鍋を収納する外箱の角が潰れ、汚れているからなどと視聴者に向け発信。「あの箱は私の夫が勤める会社が製作している。傷ついた」とのクレームに言葉の重みを知る。「全てのモノには人の思いが込められている。そのことを絶対に忘れず仕事に取り組むようになった」と振り返っていた。八木さんは、楽な仕事より、困難な仕事をやり遂げた時の方が喜びは大きかったと訴える。
「苦悩を突き抜け歓喜に至れ」とは、ベートーベン作曲、シラー作詞の『交響曲第九番』の有名な一節。失敗を経験せずして成長はない。蝶はサナギの時期、もがくことで羽化できるのだ。
【茂】