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紀南抄「情報への目利きを鍛える」

 新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されている。発生源となった中国では14日までに感染者数が6万人を超え、1000人以上が死亡。日本人の感染も相次いでおり、和歌山県では18日までに12人の感染を確認したと発表した。

 県内の感染が判明すると湯浅町にある済生会有田病院の病棟内をドローンで撮影しようとしたり、ふるさと納税に対する町の返礼品を拒んだりするなどの行為が相次ぎ、仁坂吉伸知事が「怒りを感じる」と16日の記者会見で訴えた。県も本紙エリア内の首長も「冷静な対処を」と呼び掛けている。

 一方、昨年秋から冬にかけて猛威を振るう別のウイルス感染症をご存知だろうか。いま米国内で大流行しており、今シーズンの罹患者は2200万人、1万2000人の死者を出している。新型コロナウイルスだと思われるかもしれないが、実は旧来型の「インフルエンザ」である。こちらの方が脅威のはずであるが、ほとんどの人が知らない。

 常に発信される情報に振り回されることなく、受け取る側が情報リテラシーを持つことが大切になってくる。

【茂】

      紀南紗

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