今年の「南の国の雪まつり」は不運に見舞われた。毎年、長野県白馬村から雪を運んでくるが、暖冬の影響で搬出が難しいことが分かり、実行委員会はこれを断念し、急きょ、スケートリンク(樹脂製)を設置することを決め、準備を進めていた。ところが、当日は雨となり、メインの予定だったスケートリンクはやむなく中止。その分、ステージ(トラックコンテナ)イベントや朝市などで雨にも負けず盛り上がりを見せた。
実行委員会は毎年、催しが終われば反省会を開催し、課題を抽出したうえで、次回に生かすという形で続けられている。会場周辺の駐車場の問題には、離れた場所に駐車場を確保しピストン輸送することで解消し、手軽に家族や観光客にも楽しんでもらうことを目指して会場内に手荷物預かり所を設けるようになり、これも定番化した。
今回の反省会では天候関係への対応の話が及ぶだろう。イベントの性質上、予備日の設定が難しく、課題解決のハードルは低くないが、「子どもたちに楽しんでもらいたい」という実行委員らの熱い思いで次回も臨んでほしい。
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