花火や盆踊り、夏祭りなど、各地で繰り広げられた盆行事が終わった。今年は天気に翻弄(ほんろう)されたお盆だった。主催者は空模様を気にしながら天気予報とにらめっこし、「何とか開催できないか」と苦慮されたことと思う。大きな延期や中止もなく、多くの行事が無事に開催できて良かった。
盆踊りや花火には、もともと先祖の供養や慰霊、五穀豊穣(ほうじょう)などを願う意味が込められてきた。今では祭りやイベントとしての色合いが強くなっているが、世代を超えてこれほど多くの人が一堂に集まる機会は多くない。久しぶりに顔を合わせて言葉をかわす時間も盆の大切な風景である。
各地の盆踊りを回っていると、昔から受け継がれてきた踊りが残っていることをうらやましく思う。新宮出身の私は「新宮総踊り」ぐらいしか踊れない。以前、昔踊りの練習に参加したことがあるが、手と足の動きが複雑で、振りよりも踊り方がものすごく難しかった。しなやかに踊る地元の方に見とれた。今年も各地で響いた歌や太鼓の音、踊りの輪がずっと続いてほしいと願う。
【織】
