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紀南抄「大相撲の醍醐味」

 日本の国技大相撲が今アツい−。好角家目線では、いつの時代も難攻不落の大横綱が君臨するのが醍醐味だ。物心ついたころは北の湖、そして相撲に夢中になったのは千代の富士。満身創痍の体で賜杯を獲得した姿は今も覚えている。その後、相撲ブームの火付け役となった貴乃花、モンゴル勢の先駆者の朝青龍、そして幕内優勝最多45回を果たした白鵬。いずれも他の力士から目標とされ、それを跳ね返して一時代を築いた。素晴らしい横綱だった。

 一方で、あまり相撲を知らなかった人たちが今、夢中になっている。テレビ中継には連日のように有名人の姿もある。現状は幕内上位に実力者が多く、若い力も台頭して、横綱も絶対的存在になれていない。一言で表すと”戦国時代”だ。小兵力士の真っ向勝負、土俵際の逆転劇など、どの取組でも相撲内容が充実している。

 ただ一つ苦言。場内のファンには観戦マナーを守ってほしい。推しの力士を応援したい気持ちは分かるが、行司が軍配を返したあと(制限時間)、大声を出すのはご法度。「待ったなし」からの立ち合いに息をのんで見守ってほしい。

【F】

      紀南紗

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