第15回光洋地区交流綱引き大会(光洋中学校運営協議会「やろら会」主催)の会場にお邪魔した。あいにくの雨で体育館での開催となったが、子どもから大人までが1本の綱を通し、力いっぱい引き合って交流を深める光景には、自然と笑みがこぼれた。
「綱を引く」という行事は、世界の各地で古代より儀式と信仰から始まり、豊作を祈る行事、争いを鎮める手段、領土を獲得するためのものなど、さまざまな形態として見ることができる。アフガニスタンでは綱の代わりに木板を使っており、また多人数によるものばかりではなく、さまざまな国で1対1でも行われる。
日本での歴史も古く、五穀豊穣(ほうじょう)や吉凶を占う儀式として各地で行われており、現在も日本各地で伝統行事として数多く実施されている。
元ビートルズのポール・マッカートニーが1982年に発表したタッグ・オブ・ウォー(綱引き)という名曲で、人生を綱引きに例え現状と将来への希望を歌った。
「綱引き」は「偉大な力と不屈の努力で引っ張る競技」として世界でも定義されている。
【茂】