先日取材で、建設中の国道169号奥瀞道路(3期)の工事現場へ出向く機会があった。未舗装の長いトンネルを抜けると、遠く対岸に橋の橋脚部分が姿を表した。直下は断崖絶壁。そのはるか下を北山川が流れ、完成後はこの上を車が行き交うという。
国道169号は県の管理だが、工事の難しさから国が権限代行で整備を進めている。現場を目の当たりにすると、その理由がよく分かった。険しい地形に挑み、安全を確保しながら工事を進める姿は、まさに土木技術の結晶だ。
私たちは普段、道路を何気なく利用している。しかしその一本が完成するまでには、多くの人の知恵や技術、そして長い年月が積み重ねられている。工事中の現場を見たことで、最新の土木建設技術に驚くとともに、道路は人の暮らしや地域の未来を支える基盤であることを改めて実感した。
陸の孤島と呼ばれてきた紀南地方でも、どんどん道路整備が進み、気軽に出掛けられる機会が増えてきた。次に開通する主要道路は、来年夏予定のすさみ串本道路。真新しい道路を通るのが今から待ち遠しい。
【織】
