今年は９月に入ってからも厳しい残暑が続いている。この連休中は各地で秋祭りが行われたが、「夏祭り」ではないかと思うほどの暑さ。１５日の祝日は新宮市の三輪崎八幡神社例大祭の取材に赴くにあたり、熱中症と日焼けの対策を施してから臨んだ。

 

　神輿渡御の最中、参列者の中で熱中症と思われる症状によって体調不良となる人が複数いた。この日の新宮市の最高気温は３４.５度。「猛暑日」（３５度以上）に迫る暑さで、９月中旬としては異例。現場での適切な対応で大事に至らなかったのが幸い。

 

　三輪崎郷土芸能保存会による獅子神楽の奉納は、屋根のある漁港荷捌き場で行われたが、各団体の踊り披露は日差しが照り付ける漁港前広場。暑さのため演目を一つに減らす団体もあった。子ども鯨踊りに参加した小中学生は立派に踊ったが、緊張感の中にこの暑さは本当に大変だったと思う。

 

　保存会の小西隆義会長は今年の練習始め、会員たちに熱中症対策をしっかり行うよう伝えていたが、まさか祭り当日ここまでの暑さになると思っていなかっただろう。来年以降の課題が浮かび上がった。

 

【Ｆ】