先日、北山川観光筏下りの乗船客が累計25万人を突破した。1979年(昭和54年)の”復活”から46年目。16世紀ごろから続く筏流しの技術を、小さな村がしっかりと受け継いでいることに敬意を表したい。
川舟下りは全国各地で見られるが、筏下りを観光に取り入れているのは北山村が全国で唯一という。最近では動画サイトで映像を見た人たちが「ぜひ体験したい」と予約を入れることが多く、その人気は高まるばかり。昨年度の乗船が2006年度以降最多の8279人で、今年度はこのまま順調に推移すればこれを上回る見込みという。
道幅が狭くカーブが連続する国道169号を改良した奥瀞道路が1期・2期と完成し、村へのアクセスが昔に比べ随分良くなったことも奏功。北山村小松から下尾井に至る3期工事が完成すれば、村観光センターのある道の駅おくとろ公園まで大型バスが入れるようになり、団体客の受け入れにも対応しやすくなる。
そこも視野に入れながらも、何より安全第一に、今後も筏流しの技術と文化を継承し、全国にその魅力を発信し続けてほしい。
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