先日、洋上での取材があり、久しぶりに船に乗った。絶対に船酔いする自信があったので、事前に船員さんによく効く酔い止めを教えてもらい、前日は早めに寝て十分な睡眠時間を確保。当日も早めに起きて朝ご飯を軽く食べ、暑さ・日焼け対策をバッチリして万全の態勢で臨んだ。
乗ったのは、海上保安庁の小型巡視船。前日から憂うつで仕方なかったが、いざ沖に出ると風も波も穏やかで、クーラー付きの部屋も開放してもらって、快適に過ごすことができた。取材も無事に終え、ホッと一安心。昼時には船員さんが作る昼食のにおいに、おいしそうと思う余裕まであった。
以前、東京~高知間を結ぶ大型フェリー「さんふらわあ号」が那智勝浦町の宇久井港に寄港していて、子どものころに1度だけ乗ったことがある。フェリーに乗れたのがよっぽどうれしかったのか、小学校の図工の時間に、船体に大きくデザインされた日の出マークのさんふらわあ号の絵を描いた記憶がある。
もうひとつの思い出は、母がひどく船酔いしていたこと。乗り物に酔いやすいのは遺伝かもしれない。
【織】