新宮港緑地で25日に開催される「第16回南紀海彩まつり」。実行委員メンバーらは毎年のことだが、事業所への寄付まわりから企画立案、パンフレット作成、大道具準備などありとあらゆる準備に奔走している。いわゆるトップダウンではなく、それぞれの部門の責任者がメンバーを束ね、自主的に進めていく姿に、実行委員長は感謝するとともに、たくましさを感じている。その話を聞いているだけでも「地域を盛り上げたい」という熱い気持ちが伝わってくる。
一方で、毎年荒天時の会場確保に大きな悩みがあるという。丹鶴ホールといわないまでも、市立総合体育館(大浜)や佐野体育館を確保できればいいのだが、大音量の音楽を流しての踊りという点が施設の利用規約に抵触するらしく、使用許可が下りない。「新宮市の活性化につながるイベントなのに…」と肩を落とすのも無理はない。
協賛企業を含め民間が一生懸命に作り上げる盛大なイベントで、経済効果もそれなりにあるはず。市当局はもっと真剣に向き合い、側面から支援するのは当然だと思うのだが。残念な気持ちになった。
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