先日、三輪崎小学校で開かれたキッズサポート教室で、講師が子どもたちに伝えた話の中で、印象的なフレーズがあった。「腹が立ったからといって、人の心や体を傷付けてはいけない。悪いことや嫌なことをしそうになったら、『心のブレーキ』をかけて」。周りへの思いやりや優しさを持ち、自制心を保つように助言する言葉である。
この心のブレーキは、大人にこそ必要ではないかと思う。イライラして人にあたりそうな時、子どもに怒る時、物事に挫折しそうな時、悪い誘惑に負けそうな時、夜中にお菓子を食べたい時…。まずは一呼吸置いて冷静になり、これからどう行動するのが最善かを考える。相手の気持ちや行動をコントロールすることはできないが、欲望や感情を抑えることで、自分自身をコントロールすることはできる。
また人生においても、アクセルばかり踏み続けていると、いつかは疲れてしまう。そういう面でもちょっと歩みをストップして、一休みしてみることも大事なのだと思う。いつも心にブレーキをかけられる状態でいることを心がけていたいと思う。
【織】