高校野球和歌山大会で、新宮・新翔の連合チームが初戦(2回戦)に臨み、向陽を10−5で下して3回戦進出を決めた。戦前、畠敏紘監督は、打線に長打は期待できないので、コツコツとつなぐ野球で後半勝負に持ち込めればと話していたが、試合は序盤から打線が爆発し、2桁10得点を上げた。うれしい誤算ではないか。
初回の攻撃がポイントだったと思う。1点を先取したあと、なお無死二・三塁でスクイズに出たが、投手への小フライで飛び出した三塁ランナーが戻れずにダブルプレーを喫した。この回このまま終われば相手に流れが向くところだったが、続く5番の引地秀主将がタイムリーを放って2点目を挙げた。この1点は非常に大きかった。
夏の和歌山大会での連合チームの勝利は今回の新宮・新翔が初めてという。両校は令和8年度に統合が予定されており、ひと足早く一緒にプレーしているが、畠監督によると、チームワークはどこにも負けないほど自信があるという。試合を見ても随所に良さが表れていた。
次戦は今春の選抜に出場した田辺。強豪だが、十分に勝機はあると見ている。
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