7月3日から、新紙幣の流通が始まった。紙幣のデザイン変更は20年ぶりで、偽造防止の強化と誰でも利用しやすいユニバーサルデザインの導入が目的。実際に私たちの手に届くのは4日以降になりそうだが、新しいお札がどのようなものなのか早く見てみたい。
新たな紙幣の肖像は、1万円札が「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一、5千円札は日本で最初の女子留学生としてアメリカで学んだ女子高等教育の先駆者の津田梅子、千円札は破傷風の治療法を開発した細菌学者の北里柴三郎。中でも、前回の新紙幣発行の際は福沢諭吉が続投したため、1万円札の「顔」が交代するのは、聖徳太子から福沢諭吉に変わった1984年以来40年ぶりとなる。
長らく1万円札の代名詞でもあった「諭吉」の引退で、諭吉ロスなるものも。関係者にも諭吉の姿が1万円札から消えるのを惜しむ声があるが、「実業家の渋沢栄一の紙幣なら、日本の経済を立て直してくれそう」との期待も。財布の中の「諭吉さん」から「栄一さん」に変わるのもそう遠くはなさそう。
【織】