いつもの車の通り沿いに植わっているおそらくカエデの木が紅葉しており、通過するたびに見るのを楽しみにしている。そろそろ終わりを迎えそうで残念なのだが、赤や黄色、黄緑色に染まったグラデーションが日の光に照らされる姿はとても美しい。
注意深く周りに目を向けてみると、道路脇や遠くの山などでポツポツと木々が色づいていることに気づく。およそ自然界の色とは思えない燃えるような赤や黄色が、つかの間の目の保養と心の癒やしを与えてくれる。
先日知人と、紅葉を観賞するのはなかなか難しいという話題になった。まず、サクラに比べて当地方には圧倒的にスポットが少ない。そして遠い。また年によってシーズンの見通しが困難で、日程を調節してせっかく出向いたのに早すぎてまだまだ青かったり、すでに散ってしまっていて雪がちらついていたり。
いつかは京都や奈良のような名所にも行ってみたいと思うが、今は道路脇の名もなき木々の色づきを満喫しながら、間もなく本番を迎える冬に向けて気持ちを引き締めようと思う。
【織】