昨年9月に本紙で、新宮市佐野の市道脇の草が歩道まで生い茂り、近隣住民や通行人が困っているということを報じたところ、記事掲載から間もなくして、草はきれいに刈り取られ、歩道は通行しやすくなった。管理する市が早々に対応してくれたことに感謝した次第だが、先日、読者から「前回の場所でまた草が生い茂って通行できない」と本紙に連絡があった。現場を確認すると、確かに道路脇から歩道側に草が伸びた状態は昨年9月と同じ。当方で市役所担当課に状況を伝え、対応を求めた。
道路の維持管理には市民の税金が使われており、安全かつ美しい状態を保つのは管理者(行政)の責務である。しかし、担当課の限られた職員だけでは行き届かないことも分かる。それならば、市内各地に住む市職員が自分の通勤ルートで気づいたことを伝えるような仕組みができれば、初期の段階で対応できることが結構あるはずだ。
日常生活で疑問や要望があっても、直接市役所や議員に伝える市民はごくわずか。かゆい所に手が届くような市民サービスのため、市職員の意識高揚を願う。
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